森ビル株式会社は、この度、当社が目指す「災害時に逃げ込める街づくり」において実施している震災対策をまとめた冊子「森ビルの総合震災対策」を発行いたしました。

冊子内(A4版、全カラー22ページ)では、当社が考える安全な都市基盤整備のあり方、建物の耐震性能、エレベーターの耐震対策といったハード面での震災対策に関する内容のほか、当社の防災組織体制、震災備蓄、情報提供システムといったソフト面での取り組みについても紹介しています。当社施設に住む方、働く方、訪れる方、また地域の方々など、様々な方に配布するほか、ホームページでも公開し、「災害時に逃げ込める街づくり」の周知を図ります。
東日本大震災を契機に震災対策や安全な街に関する意識が高まるなか、本冊子を通して、当社がこれまでに培ってきた「安全・安心な街づくり」ノウハウを社会に還元することで、防災都市・東京の発展に貢献していきたいと考えております。

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<序文より>目指すのは災害時に逃げ込める街づくり
「安全・安心」は、地震や台風などの災害多発国である日本の最重要かつ喫緊なテーマです。
首都・東京を襲う直下型地震の発生確率が高まっています。私たちの命と財産を守るうえでも、世界から人、モノ、金、知恵、情報を集めるうえでも「災害に強い都市への再生」は欠かせません。
都市防災に対する発想も、「逃げ出す街」から「逃げ込める街」へ転換すべきです。
都市のグランドデザインを描き、それにそって順次再開発を進め、老朽化した都市基盤や細街路を整理しながら、世界トップクラスの耐震技術を使って創り替えていけば、災害時の防災拠点ともなります。
私たちは「災害時に逃げ込める街」への転換を提言し、実行しています。