森ビル株式会社は、このたび東京都による「緑の東京募金」に協力し、当募金の感謝状制度における「東京都知事賞」を受賞いたしました。当社では平成20年より当募金への協力を継続して行っており、初年より3年連続で同賞を受賞しています。このたびの受賞に関連し、2月2日(火)東京都庁にて感謝状贈呈式が実施され、石原慎太郎東京都知事より当社代表取締役社長 森稔に感謝状が授与されました。

100202_1.jpg

感謝状を授与される当社代表取締役 森稔

100202_2.jpg

海の森 完成イメージ

当社は「緑の東京募金」対象4事業の中から「海の森」整備事業に協力しています。当募金は「海の森プロジェクト」を実現するための植樹活動に使われる苗木購入に役立てられます。なお、当募金制度への協力は、当社が都市づくりにおけるミッションのひとつに掲げる「環境と緑」にもとづき、「東京の緑を再生する」という趣旨に賛同し、実施したものです。

「海の森プロジェクト」
東京湾に浮かぶ、ゴミと残土で埋め立てられた埋立地に苗木を植え、美しい森に生まれ変わらせる計画。約88ヘクタール(日比谷公園の約5.5倍)の面積に、48万本の苗木を植樹する計画で、生まれた森は海から都心に向かう風の道の起点となるとともに、CO2を吸収し、地球温暖化を防ぐ。

当社代表取締役 森稔の受賞者代表挨拶
このたびの受賞は、当社が都市づくりのコンセプトに掲げる「Vertical Garden City-立体的な緑園都市」という思想が社員にも深く浸透し、社員一人ひとりの「緑にあふれた街を作りたい」という気持ちが自然に現れた結果だと思います。
緑にあふれた美しい東京の姿を実現し、安全で美しい日本の姿を世界に発信することができれば、環境にとっても経済にとっても大きなプラスになるのではないかと思います。
今後も市民参加の『緑の東京募金』の活動がより広まり、東京が一層魅力的なまちに変貌していくことを期待しています。

■当社の環境への取り組み~「Vertical Garden City―立体的な緑園都市」
世界規模で環境問題への意識が高まる中、当社では「Vertical Garden City-立体的な緑園都市」というコンセプトのもと、開発によって生まれたオープンスペースや建物の屋上を可能な限り緑化することで、緑豊かで魅力的な都市環境の創造に努めてまいりました。
さらに昨今では、港区の当社事業地を拠点として、都市域におけるエコロジカル・ネットワークを構築し、生物多様性に配慮した街のモデルづくりも進めております。その先進的事例として、当社が組合員として参画する虎ノ門・六本木地区第一種市街地再開発事業では、「緑の生活都心」をコンセプトに、開発段階から環境に配慮した取り組みを重ね、生物多様性に配慮した質の高い緑地計画を策定いたしました。都市再開発に生物多様性の視点を取り入れた日本初の試みであり、生物多様性の保全や回復に資する取り組みを定量評価する認証であるJHEP認証(※)において、日本初となる最高ランク(AAA)を取得しています。
※JHEP認証
「事業前の過去の状況」と「事業後の状況」とを、植生や当該地域を指標する野生の生きもの(評価種)にとっての住みやすさから自然の価値を比較し、その差を評価、ランク付けするもの。米国の環境評価手法をもとにしたもので、生物多様性の保全や回復に資する取り組みを客観的に定量評価し、ランク付けした認証を行うことで、効果的な取り組みを普及させることを目的としている。

今後も当社では地球環境に優しく魅力ある街づくりを積極的に推進するとともに、首都東京のさらなる魅力向上に貢献してまいる所存です。

100202_3.jpg

虎ノ門・六本木地区第一種市街地再開発事業
外観イメージ(2009年10月着工、2012年6月竣工予定)

100202_4.jpg

生物多様性への配慮とエコロジカル・ネットワークの開発:
敷地内の緑地や、街路樹をつなぐ、広域な緑のネットワーク