虎ノ門・六本木地区第一種市街地再開発事業は、2月5日付で、東京都知事より権利変換計画の認可を受けました。今後は、早期工事着手を目指し、平成24年竣工に向けて事業を推進して参ります。

当再開発事業の施行地区は、東京都港区虎ノ門5丁目4番(一部)、5番、6番(一部)、7番(一部)および六本木1丁目9番(一部)の約2.0ヘクタールで、東京地下鉄日比谷線 神谷町駅および南北線六本木一丁目駅至近に位置します。 
本地区が位置する、外堀通り・桜田通り・外苑東通り・放射1号線に囲まれた通称「大街区」は、各国大使館が立ち並ぶ国際色豊かな地域であるとともに、アークヒルズや泉ガーデン等、計画的な街づくりが進められてきました。また、大街区を含む「環状2号線新橋周辺、赤坂・六本木地域」約590haのエリアが、平成14年7月には政府の都市再生本部より「都市再生緊急整備地域」に、平成20年4月には同じく政府の地域活性化統合本部より「金融拠点機能強化を先行させる地域」に位置づけられ、東京の魅力を向上させる、国際的な金融および交流の拠点になることが期待されています。

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全体の外観イメージ

当事業では、「緑の生活都心」をコンセプトに国際性・文化性の豊かな良好で魅力ある街づくりを目指します。なお、当再開発組合では、参加組合員として森ビル株式会社が参画します。
当事業では、本年2月より解体準備工事に着手しておりますが、3月より、順次、既存建物の解体を行い、本年秋の本体工事着手、平成24年の竣工を目標に事業を推進して参ります。

 

事業概要
計画名称 虎ノ門・六本木地区第一種市街地再開発事業
施行者 虎ノ門・六本木地区市街地再開発組合
施行区域 約2.0ha
建築敷地面積 <C-1地区>約15,370m² <C-2地区>約510m²
建築面積 <C-1地区>約7,340m² <C-2地区>約170m²
延床面積 約143,360m2
容積率 約700%
建物高さ 約200m
階数 複合棟:地上47階・地下4階・塔屋1階
住宅棟:地上6階・地下2階・塔屋1階
用途 事務所、共同住宅、店舗、駐車場、備蓄倉庫等
※複合棟については、住宅が3~24階、事務所が25~47階となっております。

配置計画

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事業認可に至るまでの経緯
平成13年12月11日:虎ノ門・六本木地区市街地再開発準備組合設立
平成19年8月2日:虎ノ門・六本木地区第一種市街地再開発事業に関する都市計画決定告示
平成20年7月11日:虎ノ門・六本木地区市街地再開発組合設立
平成21年2月5日:権利変換計画認可

当事業における主な取り組み
  • 住宅、事務所、商業施設による複合的都市機能の整備を図り、土地の合理的かつ健全な高度利用を図る。
  • 土地の高度利用により新たに生み出される空地を広場や緑地として整備し潤いある都市空間を創出する。また、生物多様性に配慮した初めての取り組みを行うなど、従来の緑化を発展させた質の高い緑地計画を実現し、CO2削減にも寄与する省エネ機器を採用するなど、開発段階から環境に配慮した様々な取り組みを行う。
    (※当事業の環境に対する取り組みについてはPDFデータをご参照ください。)
  • 西側区道(通称「尾根道」)を対岸から12m幅員に拡幅整備するとともに、計画地外周部に9mおよび6m幅員の区道を新設整備する。
  • 計画地内においては、西側に約3,000m²、南側に約1,000m²の広場を新設整備し、歩行者通路や緑地等の新設整備を行う。また計画地の西側と東側にある既成住宅地との約10mの高低差について、当事業において通路部分にエスカレーター、エレベーターを設置し、地区の利便性向上に寄与する。
位置図

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