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06 音楽ホールや映画館の屋上に庭園があるってホント?

名取:ホントです。アークヒルズにある音楽ホールや六本木ヒルズの映画館の屋上は、季節感あふれる美しい庭園になっています。森ビルは、地域の理解や協力を得ながら街の再開発に取り組み、建物の集約・高層化によって土地の高度利用を進めています。それは単に経済性のためだけでなく、オープンスペースを増やして木々や草花を植え、都市に緑を増やすことも街づくりの大切な要素だと考えてのことなんです。屋上緑化もその取り組みのひとつ。これを最初に具体化したアークヒルズ(1986年竣工)の緑被率は、今では当時の約2倍となる43%。敷地のほぼ半分が緑で覆われています。森ビルの主要施設の緑被面積は全体で10ヘクタールを越え、東京ドームのグラウンド面積の約7.9個分に達しています。

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─なぜ緑を増やすことが大切だと考えているのですか?
名取:私たちは、「ヴァーティカル・ガーデンシティ(立体緑園都市)」という街づくりの手法を通して、人に安らぎを与え、人と人、人と自然を結び、都市の魅力を高めることができると信じています。土地の高度利用によって広く空いた地表を緑に還元することで、都市の地球環境負荷を低減することができ、人や生きものにとって過ごしやすい環境がつくり出されるのです。豊かな緑と触れ合うことで、人の暮らしも心も豊かになると私たちは考えています。
─街の再開発は経済性優先で、自然環境はあまり考えないのかと思っていました。
名取:そういう印象を持たれているのが、私もすごく残念なんです。今でも都会は「コンクリートジャングル」などと言われますが、そう感じる方はアークヒルズや六本木ヒルズにぜひお越しください。都会のイメージが大きく変わるはずです。
─森ビルの緑化にはどのような特長があるのでしょうか?
名取:色々あるのですが、一番の特長は木々や草花を植えたあと、丁寧に育てていることだと思います。主要な施設では、植物の健康確認のため、週1〜2回樹木医など専門家に敷地内の巡回をお願いし、月1回は社員を含む関係者が集まり緑地の維持管理方針を話し合っています。また2012年に完成したアークヒルズ 仙石山森タワー以降は、生物多様性の保全と回復を目指した緑化を始めています。地域に根差した植物を植え、昆虫や鳥など色々な生きものが快適に暮らせる自然環境づくりへと進化しています。
─都市に緑を増やすことに本気で取り組んでいるんですね。
名取:はい。今では「エコロジカルネットワークの拠点づくり」という観点も加えて各施設の緑化を進めています。私たちのプロジェクトは港区に集中しており、その周縁には、皇居をはじめ日比谷公園、赤坂御用地、青山霊園など緑豊かなエリアがあります。それら公共の緑地と私たちがつくる緑を結びつけることにより、都心に豊かな生態系を取り戻したいと考えています。いま、私たちの施設では30種類ほどの野鳥が観測されていますが、ゆくゆくはオオタカのような大きな鳥が飛び交う姿も、日常の光景となるかもしれません。単に緑を増やすだけでなく、緑の質も考えることが大切なのです。

名取 万理子
  • 入社後、営業本部他を経て、環境推進室にて緑化やプロジェクトにおける環境負荷低減等に携わる。

    名取 万理子

※所属部署・役職は取材当時のものとなります。