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07月のゲスト

写真家
ホンマタカシさん

2009年07月03日

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変わりゆく東京を、被写体として見つめ続けて(第1回)

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写真家のホンマタカシさんの作品には、東京に関するものも数多く、なかでも六本木やお台場など、変わりつつある都市の風景を好んで被写体に選んでいるという。最近では写真教育に興味を持ち、『たのしい写真 よい子のための写真教室』という本も出版。国内外で活躍する彼は、被写体として、作品を発表する場として、また写真教育を行う地として、東京をどう見ているのか。

第1回 『たのしい写真 よい子のための写真教室』を出版した理由

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最近、平凡社から『たのしい写真 よい子のための写真教室』という本を出版しました。『たのしい写真』を書いたきっかけは、ここ3年ぐらいカメラ雑誌でジャーナルみたいなことをやっていて、写真の本質ということにどんどん興味がいったんですね。そのうちに自分の中でいろいろな疑問が湧いてきたものを整理したいなと思ったので書きました。
でもこの本を書いて、写真家としていいことというのは正直あまりなくて(笑)。秘密も教えてしまっているし、ハードルも上がっちゃったからこの先つまらない作品も出せないし。あんまりいいことはないんですけれど…あはは。でも、まあ、そういうふうに今まで曖昧になっていたところを、1回きちんとしたかったという欲求があったんでしょうね。

自分のことは努力、研究の人だと思っています

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    サイン会の様子

この本は、写真をやりたい、写真を撮りたいという人だけじゃなくて、例えば編集者の人、デザイナーの人や、美術館の人だとか、これから写真に関する仕事をしたいなという人に読んでもらいたいと思っています。
僕は今でも、自分自身は社会にアジャストしていると思っていないですよ。実際問題、お金もみんなが思っているほど稼いでいない。やっぱりいつも社会の中に、居づらさを感じています。でも、まあ、逆に「よくやってきているな」と、自分では思っているんですよね。何でかというと、僕は特に写真に関して、自分のことを天才だと思っていないから。大学時代、僕よりも、いわゆる一般的に言われているうまい写真を撮るやつっていっぱいいたし。僕は本当に自分のことを、努力、研究の人だと思っているんですよね。でも結局は、天才的に撮ろうが、努力研究して撮ろうが、でき上がった写真で勝負だから。そこはフェアに判断されるわけだから、そのバックグラウンドは別に関係ないんじゃないかなと思っていますけれど。

1962年東京生まれ。ライト・パブリシティに在籍後、独立。1991年よりロンドンに渡り、ファッション・カルチャー誌『i-D』で活動する。1999年『東京郊外』(写真集、展覧会)で第24回木村伊兵衛写真賞受賞。
主な作品集に『Tokyo and my daughter』(スイス:Nieves)、『きわめてよいふうけい』『東京の子供』『Babyland』(リトルモア)、『Hyper Ballad:Icelandic Suburban Landscapes』(スイッチパブリッシング)、『NEW WAVES』(パルコ)、『TOKYO』(米:Aperture)、『trails』(マッチアンドカンパニー)ほか。

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