最新の省エネ技術
単独ビル開発の時代より、室内の快適性に配慮した 最新の省エネ技術を積極的に導入しています。2014年竣工の虎ノ門ヒルズでも新たな取り組みに挑戦しています。
虎ノ門ヒルズでの取り組み
高効率空調システム「LOBAS」
LOBAS(Low-carbon Building and Area Sustainability)は、中温冷水・低温温水の利用やヒートポンプ(ターボ冷凍機)の熱回収など、複数の省エネ技術を最適に組み合わせた空調システムです。電気式をベースとしており、従来方式と比較して約40%の省エネ効果が期待できます。
3つの特徴
- 中温冷水、低温温水を用いた空調システム
13℃中温冷水、37℃低温温水を利用した顕熱・潜熱処理を分離した空調方式 - 熱回収熱源システム
ターボ冷凍機の冷却水の排熱利用と、熱回収ターボ冷凍機の採用 - 大規模蓄熱槽システム
大深度(約30m)シリンダー型竪型蓄熱槽と平型連結多層型潜り堰蓄熱槽の組み合わせ(合計6,700m³)

確実な省エネを実現する「S-BEMS」
2003年、六本木ヒルズ森タワーでの初導入以降、BEMS(Building Energy Management System)を新築物件や大規模改修にて採用してきました。虎ノ門ヒルズ森タワーでは、従来の機能に加え、各実測値に対して正常・異常の判定基準を明確化する判定機能を持ったS-BEMS(Smart-BEMS)を導入し、データ分析のさらなる効率化を図っています。
エネルギーWEBシステム
ビルに入居するテナントごとのエネルギー使用量を“見える化”するサービスです。自らの省エネ努力の結果を数値やグラフで容易に把握できるので、具体的な省エネ・節電対策に繋げることが可能です。

LED照明システム
オフィスエリアにはLED照明を採用しています。昼光利用制御や照度センサー制御による省エネ制御に加え、テナントの希望によりエリアごとの照度設定も可能です。

窓・外壁まわりの省エネルギー対策
窓際室内環境の快適性向上と空調負荷の低減のため、窓ガラスには日射遮蔽性能の高いLow-Eペアガラスを採用するとともに、外壁には縦フィンを設置しています。加えて冬季のコールドドラフト抑制も兼ねた簡易エアフローを採用し、さらに快適性を向上させています。

環境情報の配信

モニターで電気使用量などの、施設の環境情報を配信しています。
太陽光発電

大庇上の太陽光発電装置で、年間約41,000kWhを発電しています。
CASBEE認証取得
環境配慮設計ツールとして、CASBEEー建築(新築)の最高ランクの「S」認証を取得し、その認証有効期間(5年)が過ぎるものには、CASBEEー不動産の「S」または「A」を取得することを目標としています。
CASBEEー建築(新築)



CASBEEー建築(新築)(認証2018年)
物件 | ランク |
---|---|
虎ノ門ヒルズ森タワー | S |
アークヒルズ 仙石山森タワー | S |
平河町森タワー | S |
六本木ヒルズ 森タワー | S |
アーク森ビル | S |
愛宕グリーンヒルズMORIタワー | S |
オランダヒルズ森タワー | S |
赤坂溜池タワー | A |
後楽森ビル | A |