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「頑張り屋の桜」篇
60秒
by 田中賢一郎
麻布台ヒルズの坂の上に咲く八重桜の美しさを、ラジオから流れる音だけで表現できないか、と考えました。ぜひ情景を想像しながらお聞きください。(コピーライター:田中賢一郎)
男:気づけば今年も、ソメイヨシノが散っている。
社会人になって、3年。
春のはじめには後輩が増えて、その分仕事も、責任も、すこし増える。
慣れてきた頃にはいつも、花見と呼ぶには緑すぎる季節に入っている。
帰り道。
すっかり葉桜になった麻布台ヒルズの桜並木を眺めながら、今年も間に合わなかったか、と坂を登ると、てっぺんに、ちょうど満開を迎える八重桜が見えた。
隣には、美しさに目を奪われる人々。
彼らも同じように、忙しない春を過ごしたのだろうか。
この桜はきっと、春の頑張り屋たちへのご褒美だと思った。
NA:麻布台ヒルズには、桜の品種を分けることで、春の始まりから終わりまでずっと桜を楽しめるゲートウェイがあります。
都市を創り、都市を育む。
森ビル。
クリエイティブ・ディレクター:澤本嘉光
コピーライター:田中賢一郎
プロデューサー:森田一成、東竜太
ミキサー:犬丸正弘、山田涼也
男:北野秀気
NA:池渕厚子
音楽:キクチリョウタ
歌:やまはき玲、キクチリョウタ