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「六本木の蜘蛛」篇
60秒
by 三輪夏未
六本木ヒルズへ行くと、広場で見かける巨大な蜘蛛のオブジェ「ママン」。なぜ「ママン」が六本木へやってきたのか、その成り立ちを紐解いていきます。(コピーライター:三輪夏未)
NA:東京の都心・六本木に全長約10mの蜘蛛が佇んでいます。
それは、六本木ヒルズの広場に8本足でそびえ立つルイーズ・ブルジョワの彫刻作品「ママン」です。
「ママン」は、フランス語で「お母さん」。
蜘蛛が何度でも巣を紡ぐ健気な姿を自分の母に重ね、ブルジョワはこの作品を生み出しました。
おなかの中に抱えた大理石の卵が、その証拠。
そして2003年、「ママン」は六本木ヒルズに誕生しました。
ヒルズを中心に、情報がくもの巣のように広がり、都市の未来までも紡ぐ存在になることを願って。
今日も「ヒルズのお母さん」は、ここを訪れる人々の営みを、静かに見守っています。
都市を創り、都市を育む。
森ビル。
クリエイティブ・ディレクター:澤本嘉光
コピーライター:三輪夏未
クリエイティブ・プロデューサー:佐藤宙信
プロデューサー:森田一成、東竜太
ミキサー:犬丸正弘、山田涼也
NA:池渕厚子
音楽:東竜太