「ヒルズのドラマ
ヒルドラ」篇
60秒
by 森田一成
女:この春、東京に出てきた私。朝、駅から会社に向かう道のりは、オシャレな人たちの大行進で、気後れしてしまう。
(ドン)
女:「いったーいったー!めっちゃいたい!」
男:「すんませんすんません、いたたた、すんません」
女:「え?」
男:「ん?関西…」
女:「人ですよね?」
男:「うん、そう。この春からこっち。そっちも?」
女:「一緒です、いや…一緒やわ」
男:「ひょっとして、勤務地 虎ノ門ヒルズなん?」
女:「あ、うん。」
男:「おれもやで。じゃあ、もし今度会ったら飯行かへん?お好み焼き」
女:「なんで 虎ノ門で粉モンやねん!」
男:「おっ、さすが関西人!ほな、また!」
女:「あ、うん、また」
女:なにもん?と思った男性は、よそもんと思っていた私の心の門を開いてくれた。
彼とヒルズで、食べもん食べたり買いもんしたりしたい。
この恋は、登竜門。カモン!
ほんまもんの恋にして、もんもんとした私の人生を終わりにするんだもん!
NA:仕事も買い物も恋も、お手のもん。虎ノ門ヒルズ
クリエイティブ・ディレクター:澤本嘉光
コピーライター:森田一成
女:藤谷理子
男:ハザマ 陽平(イシバシハザマ)
NA:岡野佐多子