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2011年09月21日

黒川紀章設計『中銀カプセルタワービル』の実物カプセル1基を、六本木ヒルズで特別展示中

現在、六本木ヒルズ クロスポイントの前(六本木通り沿い)に建築家・黒川紀章氏の代表的な作品『中銀カプセルタワービル』の住宅カプセル実物1基が展示されていることに、お気づきいただけましたでしょうか?
これは、9月17日(土)に森美術館で開幕した「メタボリズムの未来都市展」の作品として特別展示しているもので、公共スペースで展示されるのは初めて(※)の機会となります。期間中はどなたでも自由にご覧いただけますので、黒川氏によって世界で初めて実用化されたカプセル建築を間近に見ることが出来る貴重な機会を、ぜひご活用ください。
※今までは、実際のビルの麓にモデルルームとして展示されていました。

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1960年代に提案された日本発の建築運動「メタボリズム」。“新陳代謝”を意味するこの運動は、「建物にも、周囲の環境に応じた成長や変化を求めた」もので、「中銀カプセルタワービル」はその象徴的な作品として知られています。
1972年に黒川氏が銀座に同ビルを建設した際、“カプセル1つ1つが取り替え可能”という画期的なコンセプトのマンションとして世間から注目されました。建築が専門ではない方でも、首都高速道路脇に建つこのユニークな外観を目にされたことがある方は多いのではないでしょうか。
完成から40年が経過した今まで、カプセルが取り替えられたことは一度もないようですが、140室ある住居は現在も実際に使用されており、約10m²の室内には、テレビ、電話、ラジオ、デスク、ユニットバスなど、ビジネスマンのセカンドハウスとして活用するには十分な環境が整えられています。

【中銀カプセルタワービルとは】
黒川紀章氏によって世界で初めて実用化されたカプセル建築。メタボリズムの基本理念である新陳代謝する建築を明快に表現したことで、メタボリズム運動のシンボル的存在として国際的に知られることになりました。
このカプセルは、個人のための最小限居住空間であり、都市で働くビジネスマンのセカンド・ハウスや書斎として活用されることを想定されていました。ラジオ や電話、空調などが装備されており、住宅よりも乗用車の空間に近いもの。プレファブ化されたカプセル1基のコストは、1960年代に流行した乗用車、トヨ タ・カローラ1台分以下となり、話題となりました。

■設計者 :黒川紀章
■用 途 :集合住宅
■高 さ :53.5m
■階 数 :地上11階および13階建ツインタワー、地下1階
■カプセル寸法(外部):幅2,550mm×奥行き4,171mm×高さ2,671mm
■カプセル重量:3.8t
■間取り :ワンルーム・10m²(4.5畳)
■総カプセル数:140室
■建築面積:429.51m²
■延床面積:3091.23m²
■構造形式:鉄骨鉄筋コンクリート造一部鉄骨造
■施 工 :大成建設
■竣 工 :1972年4月
■所在地 :東京都中央区銀座8-16-10

【メタボリズムの未来都市展:戦後日本・今甦る復興の夢とビジョン】
会期:2011年9月17日(土)〜2012年1月15日(日)
会場:森美術館
1960年代に活発に展開され、今なお、世界で最も知られる日本発の建築運動「メタボリズム」の全貌を世界で初めて総合的に紹介する展覧会。
メタボリズムの未来都市展
参考:「一分でわかるメタボリズム」プレハブ建築・カプセル建築がめざしたものとは?

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