去る11月7日(金)、六本木ヒルズ森タワー49階のアカデミーヒルズ・タワーホールで、「第3回マニフェスト大賞」の授賞式が行われました。
「マニフェスト大賞」は、これまで注目を集めることの少なかった地方自治体の首長・議員の活動実態を募集・表彰し、地方政治で地道な活動を進める人々に名誉を与え、更なる政策提言意欲の向上に繋げようとする目的で、2006年より始められた活動です。
「グランプリ」をはじめ「最優秀成果賞」「最優秀アイデア賞」や「ベスト・ホームページ賞」などの賞が用意され、第3回の今年は、全国の429団体・個人から計971件の応募がありました。会場は、各賞にエントリーされた地方からの議員団、首長、更にはメディアや協賛企業の皆さんで熱気に包まれていました。
森ビルは、第2回から協賛を行っており、授賞式の冒頭では、300名の参加者を前に弊社社長の森よりご挨拶いたしました。(「森のご挨拶」参照)

今年のグランプリには、首長部門で浜松市長の鈴木康友氏、地方議会部門で三重県議会「新政みえ」が見事授賞されました。
式の終わりには、審査委員長の北川正恭早稲田大学教授より「2003年にマニフェストが導入されてから6回の大きな選挙を経験した。マニフェストは選挙のオプションではなく、もはや「標準装備」となった。これによって地方政治が大きく様変わりしている。今回の受賞作には、地方において分権自立的な発想を持ち続け、生活者に対し、真摯に活動するキラリと光るものが目立った。」との講評を頂きました。

【森のご挨拶】
「マニフェスト大賞」も今年で3回目を迎え、年々応募総数が倍増しているとうかがっております。いまや、マニフェストは「選挙の標準装備」と言っても過言ではないでしょう。短い期間に、ここまで浸透させた関係者の皆さまの先見性とご努力に、深く敬意を表する次第です。
いよいよ普及から活用段階に入り、今後は実現のプロセスやスピード、その成果が検証されるようになるでしょう。耳に心地よいばかりでは、人々は動きません。強い信念にもとづいた明確な主義主張があり、目標達成までの具体的な期限とプロセスが示され、「必ず実現させる」という強い意志を感じたとき、人々は動くのだと思います。
さて、世界は未曾有の激動期を迎えております。米国で端を発した金融危機が、またたく間に世界各国に波及したように、世界はもはや地続きであり、誰もその影響から逃れられません。首長や議員の皆さまにはそうした状況を踏まえ、広い視野で地域の未来像を描いていただきたいと思います。激動期こそ、横並び意識を変える勇気を持った、強いリーダーが必要です。マニフェストは、これまでの組織、体制、ルールを根本から見直すツールでもあると思います。
私は、地域の魅力や特性を活かし、それぞれがオンリーワンを目指すことこそが、グローバル時代を生き抜く秘訣だと思います。クリエイティビティあふれるマニフェストをつくり、広く知らしめて、多くの人々を巻き込んで実現する勇気、それが地方を変え、新しい日本をつくるのだと思います。
地方分権が進み、第2期分権改革を迎えるなか、首長や議員の皆さんの権限と責任は大きくなっています。ここにお集りの皆さまは、まさに地域を変えていく先駆者でいらっしゃいます。ぜひ、それぞれの素晴らしいマニフェストを実現され、成果を上げてください。それが成し遂げられたとき、マニフェストは「未来への道標」として、社会にしっかりと根付くでしょう。
最後になりますが、皆さまのますますのご活躍を祈念して、私のご挨拶とさせていただきます。

日時:2008年11月7日(金)
会場:六本木ヒルズ森タワー49階アカデミーヒルズ
名称:第3回マニフェスト大賞 授賞式
主催:マニフェスト大賞実行委員会
共催:早稲田大学マニフェスト研究所
後援:毎日新聞社
審査委員長:北川正恭早稲田大学大学院教授
※「マニフェスト」とは数値目標、期限、財源、工程表などの入った検証可能な選挙公約。

マニフェスト大賞 オフィシャルウェブサイト:http://www.local-manifesto.jp/manifestoaward/

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弊社社長 森の挨拶の様子

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授賞式の様子

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グランプリ授賞の三重県議会「新政みえ」の皆さん

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左から、北川審査委員長、グランプリ授賞の浜松市 鈴木市長、
前回グランプリの松沢神奈川県知事