森ビル株式会社

ヒルズ街育(まちいく)プロジェクト

ツアーレポート
2016 夏

  • あんぜん
  • かんきょう
  • ぶんか
開催期間:
2016年7月28日~8月27日
合計参加者数:
406組1008名

夏休み期間にあわせ、安全・環境・文化をテーマに、6つの探検ツアーを開催。2020年の東京オリンピック・パラリンピックを控え、今後、大きく姿を変えてゆく東京の街を模型でつくる「街づくりのヒミツ探検ツアー」や、普段は見ることのできない六本木ヒルズの裏側を探検するツアー、また、水のろ過装置をつくりながら水の大切さを学ぶ「水の探検ツアー」など、夏休みの自由研究にも活用できるツアーをお楽しみいただきました。

安全と安心のヒミツ探検ツアー

参加人数:41組96名  
開催日時:7月28日(木)、29日(金)

災害時に強い「逃げ込める街」六本木ヒルズで、安全・安心な街づくりについて考えるツアー。普段は見ることのできない「制振装置」や、非常食が保管されている「備蓄倉庫」などを探検し、ハードとソフトの両面から人と街を災害から守るヒミツを学びました。紙の工作キット「紙ぶるる」ワークショップは、保護者の方からも、わかりやすく勉強になったと大好評でした。

レクチャー

逃げ込める街六本木ヒルズには、大地震がおきても、なかにいる人たちが安心して過ごせるよう、たくさんの工夫がされています。地震の揺れを少なくするしくみや、地震によって変化する建物の揺れ方について学びました。

ワークショップ

レクチャーで学んだ、高い建物と低い建物の地震の揺れ方の違いについて、工作キット「紙ぶるる」を使ってみんなで実証実験。その揺れ方の違いは一目瞭然!揺れを抑える仕組みも皆で学びました。

見学1

六本木ヒルズ森タワーには、地震の揺れをおさえるために必要な「制振装置」が全部で548個も設置されています。普段は入ることができない建物の裏側に設置されている制震装置を実際に見て、小さな模型で装置の仕組みも勉強しました。

見学2

帰宅困難者や街を訪れるさまざまな人のために、10万食の食糧やアルミ毛布・マットレスなどを保管する備蓄倉庫と、毎日街を見守る防災センターを見学し、六本木ヒルズのソフト面の安全・安心のヒミツに迫りました。

六本木ヒルズのヒミツ探検ダイジェストツアー

参加人数:200組539名  
開催日時:8月2日(火)、3日(水)、4日(木)、5日(金)、6日(土)、7日(日)、8日(月)、9日(火)、10日(水)、11日(木)、12日(金)、13日(土)

子どもだけでなく、大人もヒルズの裏側を探検したい!という声に応え、六本木ヒルズのヒミツをダイジェストで紹介するツアー。10万食分の非常食が保管されている「備蓄倉庫」や、四季折々の自然が感じられる「屋上庭園」などを見学。

レクチャー

森ビルが街づくりをするうえで大切にしている「安全」「環境」「文化」に加え、巨大都市模型を見学し、都市を俯瞰する“鳥の目線”で東京とニューヨークの街並みを比較しながら、両都市の特徴をわかりやすく学びました。普段とは違った視点で見る街に、皆さん興味深々でした。

見学1

民間企業として最大規模となる非常用備蓄品を保管した倉庫にて、10万食分の食料や水を見学し、「逃げ込める街」六本木ヒルズの震災に対する取り組み みについて学びました。備蓄されている食糧の多さに思わず驚きの声がこぼれる参加者もいらっしゃいました。

見学2

1年を通してさまざまな植物が私たちの目を楽しませてくれる、けやき坂コンプレックスの「屋上庭園」。田植えを終えた青々とした水田や、夏に花を咲かせるサルスベリを観察しながら、街づくりにおけるみどりの大切さを学びました。

見学3

誰でも見たり触ったりすることのできるところに散りばめられたアートやストリートファニチャー。六本木ヒルズの入り口に位置するクモのオブジェ「ママン」や、けやき坂に設置されたアート作品を見学し、文化都心としての六本木ヒルズの役割を学びました。実際にアートに座り、触れることで、アートの新しい楽しみ方を体験しました。

街づくりのヒミツ探検ツアー

参加人数:40組99名  
開催日時:8月18日(木)、19日(金)

六本木ヒルズを舞台に、街についてみんなで考えるツアー。東京を鳥の目線で観察しながら、暮らしやすい街づくりの方法や、街を楽しくする仕掛けを学びました。2020年東京オリンピックを見据えて、小さな模型を使い、みんなで一緒に考えてオリジナルの街をつくるワークショップも実施しました。

レクチャー

森ビルが街づくりをするうえで大切にしている「安全」「環境」「文化」について、六本木ヒルズを例に学びました。また、東京を1/1000の大きさで表現した「都市模型」をみながら、どんな街がみんなにとって過ごしやすい街か、他の街と比べながら考えました。

ワークショップ

「みんなが過ごしやすい街ってどうやってつくるんだろう」「2020年東京オリンピック・パラリンピックにむけて、街にはなにが必要なんだろう」。まずは、各班街をつくるひとの立場になり、理想の街にするために、どのような仕掛けがあればよいか、それをどこに配置すればよいかなどを考え、ブロックで表現しました。その後は、他の班から寄せられた、その街に対する意見(改善点や疑問点)をどうしたら解決できるか考え発表しました。

水のヒミツ探検ツアー

参加人数:21組50名  
開催日時:8月22日(月)、23日(火)

水資源の重要性や身近な節水方法を学ぶツアー。雨水を活用した冷却施設での温度変化の体験や中水をつくるのためのろ過施設見学など、六本木ヒルズの水を有効利用する設備の見学を通して、水資源の大切さについて考えてもらいました。ワークショップは、中水プラントで見学したろ過装置器具をペットボトルでつくり、水のろ過を体験しました。

レクチャー

油で汚れた水を綺麗にするのに、どのくらいの水が必要になるのか。トイレで流す水の量はどのくらいなのか。自分の生活環境と照らし合わせながら、普段何気なく使っている水が、限りある貴重な資源であることの理解を深めました。

見学

水を使った省エネの取り組みである66プラザの「ドライミスト」や、冷却棟の上層階と下層階での温度の違いを体験してもらいました。また、六本木ヒルズ内のトイレ洗浄水として利用する中水をつくるためのろ過施設では、水を有効利用する仕組みを目で見て、肌で感じてもらいました。

ワークショップ

六本木ヒルズの水をきれいにする中水プラントのろ過装置を見学した上で、子どもたちが自分でペットボトルや砂・小石などを利用して器具を作成し、水のろ過実験を行うワークショップを実施。楽しくろ過の仕組みを学ぶことができました。

アートと文化のヒミツ探検ツアー

参加人数:61組122名  
開催日時:8月24日(水)、25日(木)

「文化都心」をコンセプトにつくられた六本木ヒルズで、「街づくりにはどうして文化が欠かせないのか」を楽しみながら学ぶツアー。森美術館では、現代アートの展覧会「宇宙と芸術展」を、美術館のスタッフによる解説を聞きながら鑑賞しました。

レクチャー

文化とは何かをひもときながら、文化都心・六本木ヒルズとその象徴である森美術館を題材に、なぜ都市にはアートや文化が必要なのかを考えました。

見学

森美術館で開催中の展覧会「宇宙と芸術展:かぐや姫、ダ・ヴィンチ、チームラボ」をじっくり鑑賞。日々の暮らしの中で、気軽にアートや文化に触れることで得られる、多様な気づきの重要性を実感しました。

虎ノ門ヒルズで考える“東京の未来”ツアー

参加人数:43組102名  
開催日時:8月26日(金)、27日(土)

2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けて、今後、大きくその姿を変えてゆく東京・虎ノ門エリアを舞台とするツアー。施設内や街の見学、ワークショップを通して、未来の東京について考え、街づくりのおもしろさを学びました。

レクチャー

森ビルの街づくりの考え方に加え、現在の東京の街がどのようにできたのか、虎ノ門ヒルズ誕生のヒミツをスライドで鑑賞しながら、未来に向けた街づくりに大切な事を学びました。

見学

虎ノ門ヒルズ施設内に加え、道路上に建物をたてる画期的な手法「立体道路制度」を活用し、生み出された新しい道である「新虎通り」を見学しながら、2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けて、徐々に変わっていく東京の姿を体感しました。

ワークショップ

未来に向けて整備が進む通称“オリンピックロード”「新虎通り」。2020年を迎えた際に、どんな通りになって欲しいかをそれぞれ考えイラストに表現し、発表をしました。

参加者の声

こども

  • 森ビルがいろんな方法で街や建物の安全を考えていてすごいと思いました。
  • 備蓄倉庫や防災センターなどの普段立ち入ることのできない場所に入れていろいろ学べました。
  • 友達ができて、いろいろな発想があって楽しかったです。
  • 街づくりワークショップでみんなと一緒に案を出しながらできたのがとてもおもしろかったです。
  • 巨大冷却塔の設備や機械のしくみがとてもおもしろかったです。
  • 水を節約して、大切にしようと思いました。
  • 街にアートがあると・・・楽しい!!!
  • 昔の人の宇宙に対する考え方も、現代の人の宇宙に対する考え方もわかっておもしろかったです。
  • 未来の街を想像するのが楽しかったです。
  • 窓から見た景色の中に今作っているところがあって、将来どのようになるのか楽しみになりました。

保護者

  • 元の街より安全に作る、街づくりの丁寧さを感じました。
  • 安心、安全について詳しく説明していただき、親子ともども大変勉強になりました。
  • 街が出来上がるまでのプロセスをグループワークで体験させて戴けてとても有意義でした。
  • 街づくりのワークショップがなかなか他にないのでとても楽しめました。
  • 森ビルさんの街づくりの思想を学ぶ機会をいただき、ヒルズが更に好きになりました。
  • 親でも知らないことや見たこともないことなどを学べる機会としてとても有意義だと思いました。
  • 日常生活に文化が溢れていることを知ることができ、子どもにとって良い機会となりました。
  • 今まで宇宙についてや現代美術に触れる機会があまりありませんでしたが、これを機に興味を持ってくれたらと思います。
  • 2020年の東京オリンピックに向けて、さらにはもっと先の未来に向けて東京の街が進化していくことがよく理解できておもしろかったです。
  • 虎ノ門の街について、知らなかった事柄もあり、大人も興味深く聞くことができました。