- 公共交通網の比較
- 東京とニューヨークはともに、世界でも公共交通が最も発達した都市のひとつです。
網の目のように広がる両都市の電車、バス、空港などの公共交通の充実度を比較し、
どんな課題があるのかを探ります。
東京とニューヨークの電車網比較
- 東京の電車網
- 東京は、世界でも公共交通機関が最も発達した都市のひとつです。山手線は1925年(大正14)年に、現在のような環状運転を開始しました。
一方、地下鉄は戦前に全線開通していたのは銀座線だけでしたが、戦後飛躍的に整備が進みました。
2000年(平成12)年には、東京メトロ南北線に加えて都営地下鉄・大江戸線が全線開業し、東京は地上の山手線・地下の大江戸線の2本の環状線を抱える都市となりました。
その結果、東京の山手線内の約85%の地区が、電車(JR、都営地下鉄、東京メトロ、都電荒川線)の駅から半径500m以内となり、車に頼らない都市活動が可能となっています。

- ニューヨークの電車網
- ニューヨークも、公共交通機関の発達した都市のひとつです。
ニューヨークの地下鉄は、東京の地下鉄とは異なり、マンハッタンの都市部から郊外にまで延び、東京の私鉄の役割まで担っています。地下鉄は複々線となり、急行も運行されています。
マンハッタンは約70%の地区が電車(地下鉄、高速鉄道)の駅から半径500m以内に位置し、公共交通網の充実した都市となっています。
また、地下鉄は路線によっては24時間運行されており、深夜の人々の足としても機能しています。
東京とニューヨークのバス網比較
- 系統図と内外路線の起終点比較
- 山手線内とマンハッタンを走る路線バスは、それぞれ44系統と60系統でほぼ同じです(山手線内は都バス、マンハッタンはMTA NYCバス)。山手線内を走る路線バスの多くが山手線の駅を起終点としています。一方、マンハッタンを走る路線バスは、各アベニュー、各ストリートの端から端までを走っています。

- 電車(地下鉄など)との比較
- 東京の多くの地下鉄が、郊外からの私鉄から相互乗り入れしているのに対し、バスは山手線内の駅間や駅と大学などの施設とをつないでおり、都心部での短距離移動に適しています。
一方、マンハッタン内の地下鉄は、主に南北に走るアベニューを通っていますが、バスはアベニューだけでなく、東西に走るストリートにも路線をもっており、東西の移動にも適しています。
東京とニューヨークの空港比較
- 都心からの距離
- 羽田と成田空港は都心(東京駅)から、それぞれ約15km・約60kmの距離に位置しています。アクセスの所要時間は、羽田までがバスで約40分、鉄道で約30分。成田まではバスで約80分、鉄道で約60分です。ニューヨークのラガーディア・ニューアーク・JFK空港は都心(グランドセントラル駅)から、それぞれ約10km・約20km・約20kmの距離に位置しています。アクセスの所要時間は、ラガーディアまでバスで約20分、ニューアークまで約30分、JFKまで約40分と、都心から近い場所にあります。

- 滑走路の本数と年間取扱量
- 東京は羽田空港の3本の滑走路と成田空港の1本(他に暫定滑走路1本)の滑走路の合計4台の滑走路で首都圏の航空需要に対応しています。
一方、ニューヨークでは、ラガーディアの2本、ニューアークの3本、JFKの4本(合計9本の滑走路)で航空需要に対応しています。
ニューヨークでは、年間約8,200万人の旅客数(乗降)と約228万トンの貨物量を9本の滑走路でまかなっているのに対し、東京はほぼ同規模の年間取扱量(約8,400万人、約241トンをわすか4本の滑走路でまかなっています。(2001年国内・国際合計値)

- 東京は地下鉄やバスは発達していますが成田空港へのアクセスは弱いのです。
参考




出典情報
| 東京 | ニューヨーク | |
|---|---|---|
| 電車 | 東京都地下鉄案内地図 発行 (株)地下鉄トラベルサービス 監修 東京メトロ 2000年9月 |
MTA New York City Subway (c)2000 Metropolitan Transportation Authority May 2000 |
| バス | 都バス路線案内 みんくるガイド 発行 東京都交通局自動車部営業課 監修 東京都交通局 (財)東京都交通局協力会 2001年1月6日 |
MTA Manhattan Bus Map http://www.mta.nyc.ny.us/nyct/maps/busman.pdf (c)2000 Metropolitan Transportation Authority September 2000 |
| 空港 | AIRPORT REVIEW No.100 発行 国際空港ニュース社 1997年5月30日 |
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