- 東京タワーとエンパイアステートビル、どっちが高い?
- 土地の高度利用の違いを知るため、建物の高さを比較します。
ニューヨークでは、広い道路に囲まれた大きな街区に、摩天楼が建ち並んでいます。
一方、東京では、狭い道路に囲まれた小さな街区に、小さな建物が雑然と並んでいます。
![[Tokyo 東京] 小さな街区を小さな建物が埋め尽くす街並み:東京・港区とニューヨーク・マンハッタンの建物を、一定の高さで水平に切った地図で、高度利用の状況を比較します。東京には100m以上の超高層建物はわずかしかありませんが、マンハッタンは摩天楼の都市となっています。 [New York ニューヨーク] 整然とした道路網と大きな街区構成で超高層建物が連なる街並み:東京と比べて土地の高度利用が進んでいることがわかります。マンハッタンでは、1931年にエンパイアステートビル(381m)が完成しました。](/company/urban_design/mid-tokyo/img/img_mtm03_01.gif)


今回は鳥になった気分で、空からみた東京とマンハッタンの姿を比較します。(写真は東京都・港区とニューヨーク・マンハッタンの中心部の都市模型を、上空1,000mに相当する高さから撮影したものです)
- 東京・港区VSニューヨーク・マンハッタン
- 2つの都市を比べると、マンハッタンは大きな街区と整然とした道路網で構成され、そこにオフィス、住宅、ホテルなどの超高層建物が建ち並んでいるのに対し、東京は小さな街区を、低層で小さな建物が埋め尽くす、雑然とした街並みです。
マンハッタンを垂直都市とするなら、それと対照的に、東京は平面都市として捉えることができます。都心部が高度利用されていないため、東京はあふれた人口や産業が周辺に流れ、平面的に広かった巨大都市となっています。

土地を高度利用し、そして良好な都市環境を形成するためには、超高層建物の活用が最も有効な手法です。そこで、日本と海外の超高層建物の事例を、時代の推移を踏まえ、比較します。
ニューヨーク・マンハッタンでは、超高層建物が建ち並び、映画や小説の舞台や観光名所となっています。超高層建物の歴史は、1900年前後のエレベーターの実用化により、幕開けを迎えました。1899年にはバークロウビル(122m)、そして1930年にはクライスラービル(319m)、1931年にはエンパイアステートビル(381m)などが建設されました。
現在東京では2007年に完成した東京ミッドタウン(248m)、日本全国では1993年の横浜ランドマークタワー(296m)が最も高層であり、約70年前にニューヨークで建設されたエンパイアステートビルを超える高さの建築物は、いまだ出現してません。
アジアに目を向けると、都市は急速に超高層化を進めています、香港では、1989年にバンク・オブ・チャイナ(369m)、1992年にセントラルプラザ(374m)が完成。マレーシアのクアラルンプールでは、1997年にペトロナスタワー(452m)が完成。中国・上海では、1998年にジンマオビル(421m)、2008年には上海環球金融中心(492m)が完成、超高層建物のラッシュを迎えています。
- 東京中心部とニューヨーク・マンハッタンの都市模型
- 東京上空のパノラマ写真などに使用したものは、森ビルが作成した1,000分の1サイズの都市模型です。この模型は、都市のあり方を研究するためにつくりました。複数の都市の構造の違いを、誰もがひと目で、リアルに比較できる利点があります。東京の模型は10×8mの大きさで、その独自性や精密性が評価を受け、国内外のさまざまなメディアに取り上げられています。
2000年10月から2001年1月まで、オランダ建築博物館(ロッテルダム)にて開催された日本の現代建築、都市計画、ランドスケープを紹介する展覧「Towards Totalscape」にも出展。都市計画や建築の分野を越え、テレビなどのマスコミに広く取り上げられ、高い評価をいただきました。
