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05 27万食の食料や水を備蓄しているってホント?

寺田:ホントです。森ビルの主な施設には、災害時に必要なものを日頃から用意している備蓄倉庫があって、全体で約27万食分の食料や水を備えています。万が一のときは、これを施設内の住居やオフィス・店舗、近隣の方、また帰宅困難者にも提供します。備蓄倉庫にはこのほか、毛布3,000枚、アルミブランケット10万枚、簡易トイレ8万枚、医薬品やミルク、紙おむつなども常備しています。
─なぜ、それほどたくさんの備蓄をしているのですか?
寺田:私たちが街づくりにおける使命の1つにしている「安全・安心」の取り組みの一環です。私たちは港区を中心に街づくりを行っていますが、震災対策に特に力を注ぎ始めたきっかけは1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災でした。都市部で多大な被害が出たこの震災を教訓に「逃げ出す街から逃げ込める街へ」というコンセプトを掲げ、ハードとソフトの両面で災害に強い街づくりを進めています。

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─震災時に「逃げ込める街」とは?
寺田:地域の防災拠点になる、と言ってもいいかもしれません。六本木ヒルズなどは華やかで楽しい街というイメージが強いかもしれませんが、森ビルの都市再開発の根底には、道路などのインフラの整備も含めて安全・安心な都市基盤を築く、という信念があります。そのため、災害時には私たちの街から逃げ出すのではなく、むしろ逃げ込んでもらい、安心して過ごしてもらえるような、災害に強い街をつくりたいと考えているんです。
─具体的には、どのような対策を行っているのですか?
寺田:まずハード面では、各施設を国内最高グレードの耐震性能で設計・建設するとともに、施設の防災性を高めるオープンスペースを確保しています。また、施設内に自家発電設備を設けたり、地震の揺れによる建物の被害状況がいち早く推測できる独自のシステムを導入したりするなど、様々な震災対策を講じています。
─安心して「逃げ込める」つくりになっているのですね。
寺田:はい。ただいくらハード面が優れていても、ソフト面との足並みが揃っていなければ機能を十分に発揮できません。そのため、森ビルでは、災害時に社員ひとりひとりが適切かつ迅速な災害対応活動を行えるように、大規模なもので年3回、ほかにも部署毎に様々な震災訓練を行っています。全社員に、つなぎ服やヘルメットなどが支給されていて、訓練は常に真剣そのもの。すべてを監督している私は、年間で40〜50回ほどの訓練に参加しています。さらに最近では、「六本木駅の滞留者対策協議会」の座長として地域のルールづくりにも参画しています。私たちは森ビルの施設だけが安全であれば良いとは思っていません。行政や地域の方々と一緒に、エリア全体の安全・安心を高めるために様々な活動を続けています。

寺田 隆
  • 入社後、管理事業部他を経て、震災対策事務局にてハードとソフトの両面で災害に強い街づくりに携わる。

    寺田 隆

※所属部署・役職は取材当時のものとなります。