森ビル株式会社が管理運営する「虎ノ門ヒルズ」(環状第二号線新橋・虎ノ門地区III街区)が、この度、平成29年度日本都市計画学会賞<計画設計賞>(主催:公益財団法人 日本都市計画学会)を受賞いたしました。

「日本都市計画学会賞」は、都市計画に関し顕著な貢献をしたと認められる研究及び業績を成した者に対し授与される賞で、1960年に創設されました。この度、虎ノ門ヒルズは、以下の点が評価され「計画設計賞(※)」の受賞にいたりました。なお、本賞は、森ビル株式会社及び東京都都市整備局、元環二地区再開発協議会虎ノ門街区部会、株式会社日本設計との共同での受賞となります。

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立体道路制度を活用し環状第二号線と一体で開発した虎ノ門ヒルズ

受賞理由
「都市計画実現への貢献」「良好なアーバンデザイン」「積極的なエリアマネジメントへの取り組み」の3点から、計画設計賞に相応しいプロジェクトであると判断した。

・東京都施行の市街地再開発事業として、立体道路制度の活用により、環状二号線と虎ノ門ヒルズの整備及び建設を同時に実現している。長期間開発が停滞していた新橋-虎ノ門間において、官民連携により、都心部と臨海部を結ぶ重要な骨格を開通させるとともに、高次都市機能の集積を実現させた意義は大きく、「(仮称)日比谷線新駅」の整備等、虎ノ門エリア全体としての都市機能更新を先導する役割を担っている。
・虎ノ門ヒルズの低層部分には緑地や広場が整備され、周辺部と呼応したオープンスペースが創出されている点も評価できる。
・環状第二号線地上部道路(新虎通り)沿いは、歩道上での賑わいをもたらすエリアマネジメントの活動の場となっている。

虎ノ門ヒルズは、道路上空に建築物を建てる画期的な手法「立体道路制度」を活用し、東京都施行の市街地再開発事業として環状第二号線の整備と一体開発されました。官民連携による都市開発の象徴的なモデル事業であり、当社が理想の街として掲げる職・住・遊・商・学・憩・文化・交流など多彩な都市機能がコンパクトに集約した「バーティカルガーデンシティ(立体緑園都市)」を具現化したプロジェクトです。

当社は、今後も虎ノ門エリアを真の国際新都心グローバルビジネスセンターへ進化させるべく、「都市をつくり、都市を育む」という考えのもと、虎ノ門エリアの都市づくりを推進する事で、首都東京のさらなる磁力向上に貢献してまいります。

(※)日本都市計画学会賞は、「石川賞」及び「同奨励賞」、「論文賞」 及び「同奨励賞」、「計画設計賞」及び「同奨励賞」があり、今回受賞した「計画設計賞」は、都市計画に関する計画、設計、事業などに関する近年の作品で、都市計画の進歩、発展に顕著な貢献をしたものが対象。