■代表取締役社長 辻 慎吾 所感(要旨)

2018年は森ビルにとって「変革の年」だ。

これまでの数年間で森ビルの未来にとって重要な大規模都市再生プロジェクトのレールを敷き、企業ブランドやヒルズブランドを強化してきた。ここからは、かつて経験したことがない数の大規模プロジェクトを現実の都市として生み出すべく、具体的かつ詳細に詰めていく段階だ。

「虎ノ門ヒルズエリア」は、「国際新都心・グローバルビジネスセンター」の実現に向けて重要な局面を迎えている。「ビジネスタワー」と「レジデンシャルタワー」の建設は順調に進捗しており、「ステーションタワー」はいよいよ今月都市計画決定を迎える。
一方、「虎ノ門・麻布台プロジェクト」は、2019年の着工を目指してラストスパートだ。立地、地型、地権者数など、いずれをとっても大変難しいプロジェクトであり、間違いなく森ビルにしかできないプロジェクトである。「六本木5丁目プロジェクト」も、引き続き計画と方針の策定に取り組んでいく。

次のステージに飛躍するためには、今までと同じ考え方や仕事のやり方をしていてはいけない。AIやバイオなどの技術進歩や熾烈化する競争など、我々を取り巻く環境も年々変化のスピードを増している。これほど変化と競争の激しい時代に、変革することなく同じポジションにとどまり続けることは不可能だ。
森ビルらしい思想、ビジョン、姿勢はこれまで通り貫きつつ、今年は仕事のやり方や体制など、いろいろなことを大胆かつ柔軟に変革し、次のステージを目指していく。

社員ひとりひとりにも、自分自身の変革を図ってもらいたい。都市づくりで一番大事なのは人である。
強い「個」の集合体こそが、強い「組織」だ。今の森ビルには、強い「個」として成長する場とチャンスがたくさんある。臆することなく困難なことに挑戦し、チャンスを活かして次世代リーダーへと成長してほしい。

今日から、次なるステージに向けた「変革の年」が始まる。今年もますます森ビルらしく、新たな地平に向かって共に走り抜こう。