森ビル株式会社が管理運営する「アークヒルズ 仙石山森タワー」(2012年6月竣工)が、この度、在来種植栽登録制度「江戸のみどり登録緑地」(東京都環境局)の優良緑地として登録されました。

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アークヒルズ 仙石山森タワー

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優良緑地シンボルマーク

在来種植栽登録制度は、在来種を積極的に植栽している民間建築物等の敷地内の緑地を「江戸のみどり登録緑地」として登録・公表をすることで、東京の生物多様性の保全に寄与する在来種植栽を普及拡大することを目的として開始された制度です。
アークヒルズ 仙石山森タワーは、周囲との連続性やまとまりに配慮して設計された約4,000㎡の緑地が広がり、高低差のある地形や表土を活かしつつ、地域本来の植生をベースとした多様な在来種の植物を階層的に植栽することで、地域本来の景観をつくり出しています。さらに、昆虫や鳥類等の餌場や隠れ場所等の確保をはじめ、生きものの生息生育環境としての目的を有する草地や水辺を設置していること等が評価され、この度、優良緑地として登録されました。

アークヒルズ 仙石山森タワー「こげらの庭」
「こげらの庭」と呼ばれるエリアには、生きものに配慮した340㎡もの水辺や草地が広がるとともに、敷地全体が昆虫や鳥などの生きもののすみかや餌場となるよう、40本を超える枯れ木や空石積みによる土留め、落ち葉だめを設置するなど様々な工夫がなされています。こうした取り組みの結果、2013年には、緑地整備の際の指標であり、街地では現れにくい鳥とされているコゲラが飛来したことをはじめ、2016年の調査では14種の鳥と10種の蝶が観察されるなど、多くの生きものが確認されています。
また、豊かな生態系が育まれている緑地は、環境教育の場としても活用。2013年春より、地域の子供たちとその保護者を対象とし、都心で植物・昆虫・鳥と触れ合える貴重な機会を提供しています。

当社は、「ヴァーティカルガーデンシティ(立体緑園都市)」を理想とする都市づくりを推進し、今後も緑豊かで地球に優しい都市環境の創造に努め、首都東京のさらなる磁力向上に貢献してまいります。