森ビル株式会社が管理運営する「虎ノ門ヒルズ」はこの度、「第15回 屋上・壁面・特殊緑化技術コンクール」(主催:公益財団法人都市緑化機構)において、「国土交通大臣賞/屋上緑化部門」を受賞いたしました。

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左)虎ノ門ヒルズ外観、右)立体道路制度により誕生した人工地盤上の緑地空間

受賞理由
「立体道路制度」と市街地再開発事業等の多様な事業制度を活用して緑地空間の創出を実現。生物多様性に配慮した「自然土」の利用を重視し、小川や豊かな緑を創出した結果、周辺エリアへの生態系ネットワークの波及効果を果たしている。また、東京都が定める「東西の環境軸(環状二号線)」と「南北の環境軸」の交点に位置し、「グリーンロードネットワーク」の起点として、都市の生物環境のネットワークにも貢献している。2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けた新たなランドマークとして、緑を通じて、東京の魅力を世界に発信している点が高く評価できる。

※「屋上・壁面・特殊緑化技術コンクール」
建物の屋上や壁面などの特殊空間の緑化について積極的に取組み、優れた成果をあげている民間企業、公共団体、個人等を顕彰することにより、都市緑化技術の一層の普及推進を図り、みどり豊かな都市環境の実現に寄与することを目的としています。(主催:公益財団法人都市緑化機構 後援:国土交通省、環境省、東京都、日本経済新聞社 特別協賛:住友林業株式会社)

 

立体道路制度を活用した、広大なオープンスペースの確保
虎ノ門ヒルズでは、東京都施行の市街地再開発事業として、環状二号線(新橋・虎ノ門間)の道路上空に建築物を建てる画期的な手法「立体道路制度」を活用することで、約6,000㎡の大規模なオープンスペースを確保。屋上庭園「オーバル広場」や階段状のテラス「ステップガーデン」など、豊かな緑地空間を実現しました。

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左)屋上庭園「オーバル広場」、右)階段状のテラス「ステップガーデン」

生物多様性に配慮した都心のオアシス形成及び緑地の活用
生物多様性に配慮した小川や豊かな緑を創出し、JHEP認証(公益財団法人日本生態系協会運営)で最高ランク「AAA」を取得している虎ノ門ヒルズでは、在来種を主体とする草花や樹林、水辺など、多様な環境を整備し、都心のオアシスとして、四季折々の花木や草花を楽しめるほか、小鳥や昆虫の憩いの場にもなっています。また、施設内の緑地を利用した「虎ノ門ヒルズヨガ」や、街における環境とみどりの大切さを学ぶ環境ツアーの開催を通して、コミュニティの創出や環境教育の場としても積極的に緑地を活用しています。

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左)草地、樹林、水辺等多様な環境を創出、右)「虎ノ門ヒルズヨガ」(オーバル広場)

環状二号線を軸とした「グリーンロードネットワーク」の基点
環状二号線は、東京都が定める「東西の環境軸」の一つであり、その軸に直交するように、皇居、日比谷公園から愛宕山、芝公園へと連なる「南北の環境軸」が交差しています。その交差点に位置する虎ノ門ヒルズは、「グリーンロードネットワーク」の基点として、周辺エリアへの生態系ネットワークの波及に寄与しています。
※グリーンロードネットワーク:東京都が進める、水と緑の回廊で包まれた美しいまち東京の復活を目指して、都内の街路樹を100万本に倍増し、都立公園などの「緑の拠点」を街路樹でつなぐプロジェクト。

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当社は、今後も地球環境に優しく魅力ある街づくりを積極的に推進するとともに、首都東京のさらなる磁力向上に貢献してまいります。