■代表取締役社長 辻 慎吾 所感(要約)

2015年は「テイクオフ」の年になる。虎ノ門ヒルズ周辺の街づくりをはじめ、森ビルの未来を担う大規模再開発の骨格を固め、いよいよ離陸する年だ。10年、20年先の森ビルの将来は、そして、東京、日本の未来も、この1年にかかっていると言っても過言ではない。

まず、虎ノ門ヒルズ周辺の10ビル、9ビル、11ビルの再開発プロジェクトを、新駅構想も含めた一体的な街として計画し、「これぞ森ビルの都市づくりだ」というものにつくりあげていく。この構想が実現したとき、「本当の虎ノ門ヒルズ」が完成する。これらは国際新都心の中核を担い、東京再生のシンボルとなるプロジェクトだ。さらに、虎ノ門・麻布台プロジェクトや六本木5丁目プロジェクトは、六本木ヒルズを超えるようなインパクトを世の中に与えるものになる。森ビルならではの都市づくりを目指し、クオリティもスケジュールも妥協せず進めていく。

我々の仕事に簡単な正解はない。もし簡単に答えが見つかるとすれば、それは森ビルの仕事ではない。私が大切にする「森ビルらしさ」とは、ひとりひとりが考えて考えて考え抜いた結果、やっと辿り着いた答えの集積だ。森ビルに対する周囲の期待値も上がっている。次のステージを目指すためにも、これまで以上に考え抜いて仕事に取り組んでほしい。「東京を世界一の都市にする」という我々の志は、時代の要請とも完全に一致している。「2015年も、森ビルはますます森ビルになる」、この気概を持って、皆で飛び立とう。