株式会社フジクラ(社長:長浜洋一、以下「フジクラ」)、MS&ADインシュアランス グループの三井住友海上火災保険株式会社(社長:柄澤康喜、以下「三井住友海上」)ならびに森ビル株式会社(社長:辻 慎吾、以下「森ビル」)は、今般、東京都環境局が実施する「江戸のみどり復活事業(官民連携)」に参画しました。
3社は、本事業への参画により、在来種植栽という新たな都市緑化を広く普及させ、東京における生物多様性の保全・回復を推進していきます。

1.「江戸のみどり復活事業(官民連携)」について

「江戸のみどり復活事業(官民連携)」とは、都と先駆的な在来種植栽を行っている企業が連携して、実際の植栽地をフィールドとして活用しながら植栽管理上の課題解決策を検証するとともに、関係業界が参画する「在来種植栽の管理等に関する検討会」(以下「検討会」)を立ち上げ、在来種植栽の本格普及に向けた取組方策や、効果的な普及啓発策を多角的に検討するものです。
「検討会」で得られた知見を広く発信することで、都民・民間事業者等に在来種植栽(生物多様性)に対する理解を促進します。
東京都環境局「江戸のみどり復活事業(官民連携)」

2.参画する3社の取り組み

フジクラ、三井住友海上、森ビルにおける3社の取り組みは、以下の通りです。

【フジクラ】
本社地区の一角に数百年前の武蔵野の自然を再現するビオトープ「フジクラ 木場千年の森」を2010年に設置しました。2,200㎡の敷地には2つの池と小川、遊歩道、木製デッキ等があり、全品種在来種を導入しています。本事業では、在来種植栽の諸課題、利用者意識調査、モニタリング手法に取り組みます。

【三井住友海上】
千代田区神田駿河台の駿河台ビル・駿河台新館には、総敷地面積の40%を超える緑地があります。皇居と上野公園をつなぐエコロジカル・ネットワークの形成を目的に、在来種を中心とした樹種を植栽しているほか、薬剤散布に頼らない緑地管理を実施し、その効果を継続的にモニタリングするなど、在来種植栽の効果・検証を進めています。

【森ビル】
アークヒルズ 仙石山森タワーは、在来の植物による高中低木から地被類という林層構成をもち、生きもののすみかとなる枯れ木の設置や、敷地の表土を保存・利用するなど、生物多様性に配慮しています。本事業では、捕食動物の活用による害虫発生抑制や、在来植栽の維持管理コスト削減等の対策・検証に取り組みます。

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左から)フジクラ、三井住友海上、森ビル