森美術館は、改修工事にともなう休館(2015年1月5日~4月24日)を経て、2015年4月25日(土)にリニューアルオープンします。

弊館は開館以来、「現代性」と「国際性」を理念に掲げ、世界の多様な現代アートの動向を紹介する「企画展」と、世界各地の才能豊かな若手アーティストを応援する小型の個展「MAMプロジェクト」を並行して開催してきました。開館から10年余りたち、グローバルに拡がる現代アートの様相がますます複雑さを増すなか、多くの現代美術館は、さまざまな地域から生み出される作品固有の文化的、社会的、歴史的背景を、より多くの観客といかに共有できるか、という新しい課題に直面しています。
こうした状況を踏まえ、弊館は施設の改修を機に、活動の機軸である「企画展」と従来の「MAMプロジェクト」に加え、新たに三つの小プログラム「MAMコレクション」「MAMスクリーン」「MAMリサーチ」を展開。展覧会プログラムの複層化を図ることによって、世界の現代アートをより多角的に体験する場へと生まれ変わります。

2020年東京オリンピックを控えたこの東京で、世界に開かれた現代美術館として、またアジアにおける現代美術の重要な拠点として新たなステージへと踏み出す森美術館に、どうぞご期待ください。

■2015年度企画展スケジュール
「シンプルなかたち展」2015年4月25日(土)~7月5日(日)
「ディン・Q・レ展」2015年7月25日(土)~10月12日(月・祝)

■新プログラム
「MAMコレクション」森美術館のコレクションを常設の展示室で順次公開
「MAMスクリーン」映像プログラムを単独企画として刷新
「MAMリサーチ」展覧会のリサーチ・プロセスを独立したプログラムとして展示