森ビル株式会社が特定建築者として建設(5月末竣工予定)する「虎ノ門ヒルズ」(環状第二号線新橋・虎ノ門地区第二種市街地再開発事業(施行者:東京都)III街区再開発ビル)の開業日が6月11日(水)に決定いたしました。

「虎ノ門ヒルズ」は、道路上空に建築物を建てる画期的な手法「立体道路制度」を活用し、東京都施行の市街地再開発事業の中で環状第二号線の整備と一体的に建築した超高層タワーです。東京都が「事業協力者方式」「特定建築者制度」を導入し、公募により弊社を選定、民間活力を積極的に導入して推進した当事業は、官民連携による都市開発の象徴的なプロジェクトと言えます。

■東京の新たなランドマークとして、東京の魅力を世界に発信
地上52階建て、高さ247mの超高層複合タワー「虎ノ門ヒルズ」は、東京都が外国企業誘致を推進する「アジアヘッドクォーター特区」に位置。日本初進出となる革新的ホテル「アンダーズ 東京」、最高スペックを備えたオフィス、眺望抜群でホテルサービスも利用できるハイクラス住宅、国際水準のカンファレンス施設、多様な都市活動を最大限サポートする商業施設、約6,000㎡のオープンスペース等で構成され、東京を代表する新たなランドマークとして、東京ならではの新しい魅力を日本そして世界に発信していきます。

■近々、開通する環状第二号線(新橋・虎ノ門間)とともに、国際新都心形成を強力に推進

新橋・虎ノ門エリアを通る環状第二号線(新橋・虎ノ門間)が東京都の施行により、戦後まもなくの都市計画から68年の歳月を経て、3月末に開通予定です。この道路は、都心部の道路ネットワークを強化する基幹道路であるとともに、地上部の「新虎通り」は街の賑わいや活力を生み出す東京の新たなシンボルストリートとして整備される予定です。

「虎ノ門ヒルズ」の誕生は、この「環状第二号線(新橋・虎ノ門間)」の開通と相まって、2020年東京五輪に向けた東京再生の先駆けとして、世界を代表する企業が集積し、グローバルな人々が集う街を目指す新橋・虎ノ門エリアの飛躍的な発展とともに、国際新都心の形成に大きく寄与してまいります。

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「虎ノ門ヒルズ」施設概要:国際ビジネスセンターの一翼を担う多機能複合の超高層タワー

事業名称:環状第二号線新橋・虎ノ門地区第二種市街地再開発事業III街区
所在地 :東京都港区虎ノ門一丁目23番1号~4号
敷地面積:17,069㎡
建築面積:9,391㎡
延床面積:244,360㎡
階 数 :地下5階、地上52階、塔屋1階
用 途 :事務所、住宅、ホテル、店舗、カンファレンス、駐車場
建物高さ:地上247m
構 造 :S造(一部SRC造、RC造)
事業施行者:東京都
特定建築者:森ビル株式会社
設計者 :株式会社日本設計
工事施工者:株式会社大林組
着 工 :2011年4月1日
竣 工 :2014年5月末
開 業 :2014年6月11日

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左)虎ノ門より臨海部を臨む(2014年3月)、右)施設断面図

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2階配置図

 

【オフィス:6~35階】
企業の事業継続性にも配慮した、最高グレードのオフィス環境

30フロアを占めるオフィスの基準階の貸室は、約1,000坪、天井高2.8mの無柱空間を実現したフレキシビリティの高い快適な執務空間です。6駅11路線が利用可能な立地は、羽田空港にもアクセスが良く、グローバルなビジネス拠点として最適です。
3種類の制振装置による高い耐震性能や、非常時に専用部に対しても電源供給を可能とする非常用発電機を備えるなど、事業継続性にも配慮。また、環境性能評価「CASBEE」で最高ランク「S」を取得しています。

【住宅「虎ノ門ヒルズレジデンス」:37~46階】
「アンダーズ 東京」と連携、新しい東京のライフスタイルを提案

総戸数172戸の住宅からは、東京タワーやレインボーブリッジ、東京スカイツリー、皇居の緑など、東京都心の魅力的な眺望をお楽しみいただけます。エントランスやラウンジなど共用部のインテリアデザインを手掛けたのは、ニューヨークを拠点に活動する世界的デザイナー、トニー・チー氏。
また、上層階のホテル「アンダーズ 東京」がサービス面で連携し、お住まいの方は、様々なホテルサービスを利用することができます。
虎ノ門ヒルズレジデンスでは、森ビルが提案する、東京の新しいライフスタイル・ブランド「MORI LIVING」に「アンダーズ 東京」のサービスを組み合わせ、さらに進化したライフスタイルを提案いたします。

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オフィスエントランス
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虎ノ門ヒルズレジデンス:エントランスロビー

【ホテル「アンダーズ 東京」:47~52階】
ハイアット系列日本初進出のライフスタイルホテル

世界中のダイナミックな都市に展開するアンダーズは、地域の個性を大切にし、その土地独自の文化をデザインやサービスに反映させています。アンダーズ(Andaz)とは、ヒンディー語で“パーソナル スタイル”を意味し、ゲスト一人一人のライフスタイルに合わせ、まるで自宅で過ごしているかのような居心地の中、上質で洗練されたホテル体験を提供します。
47~50階は50㎡以上あるゆったりとした164の客室、51階には、メインダイニングとなる「アンダーズタヴァーン」、最上階52階には、ルーフトップバー、アウトドアテラスのあるイベントスペース「ルーフトップ スタジオ」、独立型チャペルがあります。
和の要素を取り入れたデザインは、シンプルで温かみのある洗練されたホテル空間をつくりだしています。

【カンファレンス施設「虎ノ門ヒルズフォーラム」:4~5階】
国際会議から展示会まで幅広く対応 エリア最大規模の“スマート・カンファレンスセンター”

貸室面積合計2,200㎡、新橋・虎ノ門エリア最大級となる当施設は、10年に亘る「六本木アカデミーヒルズ」での施設運営のノウハウを活かした、使いやすい機能性とホテルライクなホスピタリティーを兼ね備える“スマート・カンファレンスセンター”をキーワードに、新橋・虎ノ門エリアにおける“交流力”のあるハブ施設を目指します。3つのホールのほか、4つの会議室と4つの控室を用意し、多様な会議やイベントへの幅広い対応力と運営力を備えた施設です。

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アンダーズ 東京:ホテル客室
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虎ノ門ヒルズフォーラム:メインホール

【商業施設:1~4階】
虎ノ門エリアに集う全ての人々のコミュニケーションのハブとして世界各国の多様な料理を展開するとともに、オフィスワーカーのサポート機能も提供

1階から4階までの商業エリアには、「Communication Hub(コミュニケーションハブ)」をコンセプトに、国内外のお客様のニーズに応える世界各国の料理を楽しめる飲食店舗や、オフィスワーカーをサポートするサービス店舗など、24店舗がオープンします。虎ノ門エリアのオフィスワーカーや、ホテル・カンファレンスのゲスト、近隣住民の方など様々な人々が集い、コミュニケーションが生まれる場所となります。

■1・2階:商業施設初出店や新業態が揃う多彩な店舗構成
1階には、日本初のビストロ×カフェ×エピスリー(食物販)が融合した食の複合ショップが登場(8月下旬オープン予定)、新しいライフスタイルを提案します。2階には、オーナーシェフ渡邉明氏が提案する料理でお箸の楽しさを伝える新業態「above GRILL&BAR」をはじめ、イタリアン、エスニックなど、インターナショナルなダイニングやカフェが並び、アトリウムに面する店舗では、隣接するガーデンに続く開放感あふれる空間で、四季を感じながら食事をお楽しみいただけます。

■3階:オフィスワーカーのサードプレイスゾーン
オフィスワーカーをサポートする機能を集積した「THE 3RD(ザ サード)」が誕生。古材を使ったインテリアで統一された約170坪のゾーンには、コンビニエンスストアとカフェが一体的に融合したサードプレイスカフェのほか、ヘアサロン、シューズリペア、フラワーショップなど、オフィスワーカーのワークスタイルを幅広くサポートする店舗が揃います。また、アルガンオイルを使用したNY発のオーガニック スキンケア ブランド“SULA NYC”の世界初となるデイ・スパ「SULA NYC TOKYO」や、外国人にも人気のドイツビアパブが登場します。

■4階:個性溢れる食をフレキシブルに愉しめる、路面店スタイルのレストランフロア
4階には、スペインバル、寿司、うどん、串揚げ、ステーキ、フレンチバールといった、バラエティ豊かなレストランがそれぞれの個性を活かした路面店スタイルにて展開します。その時の気分やシーンに応じてご利用頂ける、大人の食空間を提供します。

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開放感あふれる3層吹き抜けのアトリウム
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2階:庭とアトリウムに面した「above GRILL&BAR」

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3階:オフィスワーカーサポート機能を集積した「THE 3RD」
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4階:路面店スタイルの専門店を集積したレストランフロア

 

■出店店舗一覧

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