森ビル株式会社(東京都港区 代表取締役社長 辻 慎吾)は、オフィスマーケットの需要動向を把握することを目的に2003年より毎年「東京23区オフィスニーズに関する調査」を実施しております。
当調査は、東京23区に本社が立地する企業で、資本金上位の1万社を対象に、今後の新規賃借予定等のオフィス需要に関するアンケートを行なっており、この度、2013年調査がまとまりましたので、結果をご報告致します。

■ 新規賃借理由で5年ぶりに「業容・人員拡大」がトップ。
「面積拡大」割合も増えるなど、オフィス移転の理由が前向きのトレンドに。

新規賃借意向は堅調に推移しており、新規賃借の理由で「業容・人員の拡大」が5年ぶりの1位に、「立地の良いビルに移りたい」が2位となった。一方、「賃料の安いビルに移りたい」が2年連続で順位を落とし4位に下がった。また、新規賃借面積の「拡大予定」が2年連続で増加し、「縮小予定」が2年連続で減少するなど、オフィス移転の理由が前向きのトレンドに転じている。

<新規賃借意向企業の傾向>
・新規賃借予定「有り」の割合は20%で、5年連続で2割超
・新規賃借面積は「拡大(54%→56%)」が2年連続増加し、「縮小(17%→16%)」が2年連続減少。
・移転理由は、「業容・人員拡大(34%→40%)」がポイントを伸ばし、2008年以来5年ぶりのトップになったほか、「立地のよいビル(32%)」が2位。一方「賃料の安いビル(36%→31%)」はポイントを減少させ、2年連続順位を落とし、4位に。
・移転理由の3位は「耐震性の優れたビルに移転したい」となり、BCPに関わる項目は引き続き高いポイントを獲得している。

<2020年東京オリンピック開催の業績への影響>
・2020年東京オリンピック開催決定にともない、「業績拡大が期待できる」とした企業は37%。