森ビルグループの都市開発コンサルティング会社である森ビル都市企画株式会社が、開発時における総合コンサルティングを手がけ、完成後の運営も受託している「丸亀町グリーン」(香川県高松市)が、この度、「平成25年度土地活用モデル大賞」において、「審査委員長賞」を受賞いたしました。

土地活用モデル大賞(主催:都市みらい推進機構、後援:国土交通省)は、優れた土地活用の普及を目的に土地活用の「成功事例」を表彰するもので、土地の有効活用、周辺地区との調和、環境改善への寄与などを総合評価して与えられる賞です。
「丸亀町グリーン(高松丸亀町商店街G街区第一種市街地再開発事業)」は以下の点が評価されました。

  • 隣接する商店街への連続性・回遊性を高めるための結節機能・拠点機能を集積し、中心市街地全体のポテンシャルを向上させた。
  • 商業施設、ホテル、住宅、駐車場、駐輪場、レンタサイクルといった多様な機能を集積するとともに、従来の店舗エリアの一部を削減して約300坪の広場を創出。街の賑わいの核となるイベントも実施されるなどアクティビティの高い都市空間を創出し、従来の平日型から休日型へと商店街の質的転換をした。
  • 民事信託スキームを構築し、2重課税の回避等を実現することで、保留床のマーケットが非常に厳しい地方都市でも事業を成り立たせる工夫を講じている。
  • 空き店舗発生時等において権利者の一部のみが減収となる課題解決を図るため「所有と利用の分離」を図り、可能な限り共有床とし床を一元化することで、長期継続する安定的な管理・運営を実現している。
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森ビル都市企画は、都市計画段階にあった1999年末から本プロジェクトのコンサルティングに関わり、2002年には一般業務代行契約を締結。全体推進業務、再開発組合事務局支援、権利変換計画作成、設計関連業務、工事監理、施設計画等をサポートしてまいりました。また商業施設のリーシング業務においても、森ビルが六本木ヒルズ、表参道ヒルズなどで培ってきた経験を活かしサポートするとともに、完成後の商業施設運営業務も受託。今後も、当社のタウンマネジメントのノウハウを活かし、その土地に根ざした文脈を活かしながら、新しい機能を備えた街に賑わいを創出していくことで、地方都市活性化に貢献してまいります。