六本木ヒルズ開業10周年を記念してオープンしたWEBサイト「TOKYO CITY SYMPHONY(トウキョウ・シティ・シンフォニー)」が、第60回カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル(※1)において、サイバー部門(CYBER LIONS)シルバー賞を受賞しました。
本フェスティバルは、数ある世界的なアワードやフェスティバルの中でも、最大級の規模を誇る広告賞のひとつ。今年は、92か国から約36,000作品、日本だけでも約1,000作品もの応募がありました。

今回シルバー賞を受賞したサイバー部門は、デジタル分野での画期的なアイデアを持った作品に与えられる賞です。本作品は、森ビルの独自技術で1:1000スケールにて制作した東京の都市模型を舞台に、ユーザーが自由に3Dプロジェクションマッピングを投影し、オリジナルの映像や音楽が楽しめるWEBサイトです。
東京をより魅力的で世界に誇る都市にできるよう、六本木ヒルズからさまざまなムーブメントを起こしていくという、開業10周年のテーマ「LOVE TOKYO」を表現したもので、世界に向けて「都市を考えるきっかけ」を発信しています。
非常に緻密な建物一つ一つの輪郭を切り出し、それぞれに映像を照射するという、世界でも類を見ない3Dプロジェクションマッピングのクリエイティブが評価され、受賞に至りました。

【審査員コメント】北風勝氏(博報堂エグゼクティブクリエイティブ・ディレクター)
都市模型という森ビルのアセットを使って作られた、純度の高いクリエイティブ。タレントもマスの力も使わずに、クラフトと音楽の力で20か国から集う審査員たちの心をわしづかみにした。”東京を世界一の都市にする”という森ビルの志と活動そのものが世界に評価された。

【受賞コメント】大八木翼氏(SIXクリエイティブ・ディレクター)
小学生の頃からずっと憧れ続けてきて、そして今でも大好きな「TOKYO」という街へのラブレターみたいな作品。混沌が生み出す美しい調和。溢れ出すようなパワー。この街が持つ不思議な”磁力”を、世界中の人たちに全く新しいかたちで発信したかった。
ウェブを通じてユーザーは、創造力のタクトをその手に、都市を自由に演奏する指揮者になることができる。それは誰もが体験したことのない”神の視点”で都市と自分との関係性を構築しなおす、わくわくするようなインタラクティブ体験。構想から制作まで9ヶ月をかけた大プロジェクト。この作品を、一緒につくりあげてきたスタッフ、熱き志を持って、何十年もの間にわたって東京を『世界に誇るTOKYO』へと進化させ続けてきた森ビルの皆さんにありったけのありがとうを伝えたい。

※1 カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル:ワンショー、クリオ賞と並ぶ世界三大広告賞のひとつで、毎年6月に1週間にわたりフランス・カンヌで開催されるクリエイティブのアワードフィスティバル。16の部門ごとに審査が行われる。まず、世界のトップクリエーターで構成される審査員団によって約10分の1に絞られ、その中からオリジナリティ、先進性、クリエイティビティ、テクニックに特に秀でた作品が、金・銀・銅に選ばれる。特に、金賞及びグランプリの受賞は、絶対評価で決められるため、非常に高いハードルとなっている。

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「TOKYO CITY SYMPHONY」とは

・作品URL:http://tokyocitysymphony.com
・主催:森ビル株式会社
・制作:博報堂/SIX
・クリエイティブ・ディレクター:大八木翼(SIX)
・WEBディレクター:馬場鑑平(Bascule)
・プログラマー:渡邊敬之(Bascule)
・デザイナー:前田定則(Bascule)
・映像ディレクター:TAKCOM
・音楽作家:三浦康嗣(□□□)
・3Dプロジェクションマッピング:寺井弘典、加島貴彦(P.I.C.S.)
・プロジェクション/システム:橋本俊行、中野誠也、岸本智也(aircord)

■アクセス数100万回突破、動画再生回数も30万回を超え、日本から世界140か国へ広がる

森ビルが独自技術で1:1000スケールにて制作した東京の都市模型を舞台に、ユーザーが自由に3Dプロジェクションマッピングを投影し、オリジナルの映像や音楽が楽しめるWEBサイトです。
1:1000スケールの建物一つ一つの輪郭を切り出し、それぞれに映像を照射するという、世界でも類を見ない3Dプロジェクションマッピングを体験することができます。緻密で精巧な3Dプロジェクションマッピングは、非常に複雑な都市模型に行うという点で、世界初といえる試みです。
ユーザーは、パソコンから特設サイトにアクセスし、キーボードをタッチすると、それに合わせて様々な3Dプロジェクションマッピングの映像と音楽が再生され、自分自身で「東京の街」を自在に彩ることができます。完成した映像はFacebookやTwitterで、世界中に発信することが可能です。
今年4月下旬のサイトオープンから約2か月が経過し、アクセス数は100万回を突破、YouTubeやVimeoでの動画再生回数も30万回を超え、日本だけでなく、世界140か国へと広がりをみせています。

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