森ビル株式会社は、テナントのエネルギー使用量を可視化する「テナントエネルギーマネジメントサービス」を開発、本年4月より全国のビルオーナーを対象にサービス提供を開始します。

当社では、昨年5月より、当社が管理・運営するビル約80棟に入居する約1,300のテナントを対象に、自らの省エネ・節電努力の結果を数値やグラフで容易に把握することができる「エネルギーWEBシステム」を導入し、運営してまいりました。当システムの導入により、テナント企業からは「より快適で効率的な節電対策が可能になった」と評価をいただいています。このたび、先行して稼動した当社のシステム運営実績を生かし、省エネランキング機能など新たな機能を追加、全国のテナントビルを持つ様々なビルオーナーを対象にした新サービスの提供を開始することにいたしました。

120322_1.jpg

本サービスは、テナント対応を含む環境配慮ビル運営のノウハウを長年培ってきた森ビルと、ICTによる環境情報システムの運用ノウハウを持つ日立製作所と共同で開発したもので、ビルオーナー、テナント双方のニーズに合致したビルの環境付加価値向上にも寄与するサービス内容となっています。サービス料金は、初期導入費+月額利用料金制で、中小ビル一棟あたり月額数万円~とする予定です。

120322_2.jpg

既存の自動検針設備やBEMSに「ゲートウェイ」を接続、詳細データをクラウド上のデータセンターへ蓄積し、テナントやビルオーナーが所定のID権限のもと、様々な形態でデータを閲覧することができます。自動検針設備やBEMSのないビルについては、月次請求データを簡易にアップロードすることで、同様に「見える化」を実現します。