森ビル株式会社は、東京都港区赤坂にて推進して参りました「(仮称)赤坂二丁目(福吉町)計画」の本体建設工事着手(平成21年1月)に向け、本日11月28日(金)に起工式を執り行いました。
当計画地は、六本木通り沿い、アークヒルズの向かいに位置し、国内外のリーディングカンパニーが集まる国内有数のビジネスエリアです。当計画は、市街地住宅総合設計制度を採用した、地上22階建、延床面積約24,900m²、オフィス(2・13~21階)、住宅(6~12階)、店舗(1階)からなる複合用途ビルです。近接する首都高速道路の高さと重なる3~5階には駐車場を配置したフロア構成が特徴です。

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完成イメージ

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■制振装置を3フロアに集約した日本初の高層ビル
フロア構成の特徴を利用し、従来は基準階にバランスよく配置していた制振ダンパーを駐車場階3フロアに集約しました。当計画は、このような集約型制振構造をもつ日本で初めての高層ビルとなります。制振装置を集約することで、従来に比べ制振ダンパーの量(総減衰力)が1/3となり効率よくエネルギーを吸収すると共に、基準階をより有効に使うことが可能となります。

■開放感のあるオフィス、多様なライフスタイルを可能にする住宅
オフィスは、基準階貸室面積約300坪。幅44m・奥行き18mの整形な無柱空間は自由なレイアウトを可能にし、ワイドビューの窓は開放感のある執務空間を実現します。住宅は、住戸面積約65m²から約200m²(1~3BR)、天井高最大3.0mで、整形で広いLDとハイスペックな設備を充実させることにより、クリエイティブで多様なライフスタイルを可能にします。

■約1,000m²のルーフガーデン
約1,000m²の広大なルーフガーデンは、芝生や多様な中高木を含めた豊かな緑を300m²以上確保、また雨天にも対応可能なパーティスペースも設けます。赤坂、六本木、溜池などを眺望でき、オフィスワーカー・居住者の憩い、交流、リフレッシュの場として機能します。また、地上部では、市街地住宅総合設計制度を用い、建物外周部に約3mの歩道上空地、敷地北東側に約250m²の広場を整備し、緑化やバリアフリーに配慮した地域に開かれたスペースとします。屋上、地上合わせて約39%の緑被率を実現する予定です。

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ルーフガーデンのイメージ

今後は平成21年1月の着工、平成23年1月の竣工を目指し、取組んでまいります。

【制振装置】
駐車場階の外周を利用し制振ダンパーを集約配置、効率よくエネルギーを吸収

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【計画概要】
計画名称:(仮称)赤坂二丁目計画(福吉町)
所在地 :東京都港区赤坂2丁目2301 外
敷地面積:2,006.45m²
建築面積:1,251.61m²
延床面積:24,858.49m²
階 数 :地下1階、地上22階 塔屋1階
用 途 :事務所、住宅、店舗、駐車場
建物高さ:98.39m
構 造 :S造 一部SRC造/制振構造
事業者 :森ビル株式会社
設計者 :大成建設株式会社・株式会社建築設備設計研究所
監修者 :株式会社プランテック総合計画事務所・株式会社 山下設計
施工者 :大成建設株式会社

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